近大がミノキシジルをナノ化!
※近畿大学、ノキシジルのナノ化に成功!

峯岸ジル@記事冒頭

峯岸ジルです。

日本経済新聞によりますと、近畿大学が発毛剤の成分として有名な『ミノキシジル』を200ナノメートルまで微粒子にすることに成功したんだとか。

ちなみに1ナノは10億分の1のこと。

発毛成分ミノキシジルを200ナノメートルの微粒子に

近畿大学の長井紀章准教授らは、育毛剤の成分を効果的に毛根に届ける技術を開発した。発毛成分のミノキシジルを200ナノ(ナノは10億分の1)メートルほどの微粒子にして水に混ざりやすくすることで、毛根により多くの成分が浸透して効果が高まる。成分の濃度も市販品よりも高められるという。マウスを使った実験では、市販品よりも早く毛が生えた。より大型の動物でも実験し、医薬品企業と組んで実用化を目指す。


実はこの発表は2018年3月28日に、日本薬学会にて一般学術ハイライトに選出されたんだそうです。

『一般学術ハイライトに選出』とは、第138年会日本薬学会一般発表の中から優れたトピックと認められる演題に与えられるものだそうです。すでに受賞していた研究なんですね。


ミノキシジルの顕微鏡写真
画像:ミノキシジルの微粒子の原子間力顕微鏡写真=長井准教授提供

ミノキシジルがナノ化されるとどうなるの?

峯岸ジル@記事冒頭

そうですよね、そこが一番気になるところですね。一緒に見ていきましょう!

今までの難点は?

ミノキシジルは水に溶けない性質なんだそうで、アルコールで溶かして現在は使われているそうです。

アルコールで溶かしていると、皮脂に浸透してしまうことや、アルコール分が毛穴の皮脂腺に吸収されやすいそうで、毛根まで届きにくかったそうなんです。

どう克服したの?

粉砕することでミノキシジルを微粒子にして、『シクロデキストリン』というオリゴ糖の1種などと混ぜました。

この場合、ミノキシジルは溶けてしまうのではなくて、非常に軽い微粒子のために沈殿などのように固まることなく、均一に浮遊し、漂い続けるらしいんです。その期間、なんと1ヶ月間という長さでも沈殿しなかったそうです。

  • 溶けてないので皮脂には浸透しない
  • アルコール不使用のため皮脂腺から吸収されにくい

という利点があるそうです。

リアップより早い?

ハゲたマウスで試した結果、9日目で生えてきたそうです。ちなみに、市販の育毛剤は11日かかったとのこと。

日本で、ミノキシジルを使った市販の育毛剤と言えば『リアップ』しかありませんので、『リアップ』のことなんでしょうね。


新旧技術の比較

従来と新技術の比較
画像:有効成分を毛根に届きやすいようにする
  • 従来の技術:ミノキシジルの濃度を上げるためにはアルコール分を多くする必要があるので皮膚がかぶれやすかった
  • 新技術:皮膚への影響を心配することなくミノキシジルの濃度を上げやすい

今後は、マウスよりも大型のウサギなどの動物でも実験され、同じような効果があるか調べていくそうです。微粒子の大きさ・形状などを変えて、より効果のある育毛剤開発に繋げる予定だとか。

まとめ

さて、育毛効果が高まることは嬉しいことですが、どうしても峯岸はチキン育毛活動なので、ミノキシジルは副作用が心配ではあります。

ですが、医薬品として効果が認められているのも事実なので、少なからず助かるハゲもいるのかな、と思います(笑)

ではでは。